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裏読みし過ぎの映画レビュー

ファンタジー

SING/シング

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あらすじストーリー

物語は、人間の世界ではなく、しかし、それとよく似た、動物だけが暮らす世界が舞台。

主人公はコアラのムーン・バスター。彼は劇場支配人を務めるが、この劇場は、かつての栄光は過去のものとなり、ヒットする講演もなく、銀行から融資の取り立てに負われるなど瀕死の状態で、建物も老朽化し修理もできず取り壊し寸前の状況。

しかし、こんな状況でも、ポジティブなムーン・バスターは劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーディションの開催を企画する。

オーディションのチラシが街中にばらまかれると、予想以上の参加希望者が劇場に押し寄せた!
しかし、ムーン・バスターはこの予想以上の多くのオーディション参加者の数がどうして集まったかの理由を知るのは後々のこととなる。。。

あまりの大盛況のオーディションのため、テレビ局もニュースで報道するなど大注目の中、オーディションは始まる。

そして、この中から、5つの最終オーディションの枠をめぐって、参加する面々はこちら。
①極度のアガリ症のゾウ(ミーナ)
②ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ(ジョニー)
③我が道を貫くパンクロックなハリネズミ(アッシュ)
④体は小さいのに傲慢で自信過剰なストリートミュージシャンのハリネズミ(マイク)
⑤陽気でノリノリのダンスが得意な踊れるブタ(グンター)
⑥25匹の自分の子供を面倒見る専業主婦のブタ(ロシータ・ウィザースプーン)
⑦日本語をしゃべる5人組のタヌキのアイドルグループ(キューティーズ)

などなど、個性的なメンバーが人生を変えるチャンスをつかむためストーリーを綴ってゆく。

はたして、このオーディションが大盛況の理由は?

参加メンバーの人生物語は?

そして、ある理由からどん底におちるムーン・バスターの運命は!?

どうなってゆくか、注目の作品!

 

みどころ

登場キャラクターは自分!?

それぞれの登場人物(動物?)の背景が、今の社会情勢を的確にとらえているんですね。

とらえ方によっては、結構シニカル(皮肉)的な表現ですね。

ハリウッド映画、つまり、アメリカの物語なんですが、今の日本にもぴったり当てはまることがたくさんあります。

思わず「あるある!」ってあなたも思うことでしょう。

登場キャラのうち、多くの人は誰かに「自分」を当てはめてしまうと思いますよ。

そして、ストーリーに自分を重ね合わせて胸が熱くなるはず!

 

謎のアイドルグループが歌うのはあの人のあの歌!

謎のタヌキの5人組アイドルグループ「キューティーズ」が、本作品のアクセントになっていい味出しています。

日本のキャラクターという設定ですが、明確にモデルは明示されていませんが、明らかに「モモクロ」を彷彿とさせます。

で、映画の中で実際にうたっているのは、きゃりーぱみゅぱみゅの2曲。

きゃりーぱみゅぱみゅ SING ワールドプレミア

SINGのワールドプレミアに登場した「きゃりーぱみゅぱみゅ」とイルミネーション作品の製作を務めるクリス・メレダンドリ氏
画像出典: http://sing-movie.jp/news/2016/12/05/sing1205/

「きらきらキラー」

「にんじゃりばんばん」

今や、日本の「かわいい」アイコンとして、世界進出を果たした「きゃりーぱみゅぱみゅ」の歌が、ハリウッド映画で起用されるとは嬉しいことです。

とっても、かわいらしい動きがきゃりーぱみゅぱみゅの歌にとってもマッチしすぎているところはお見逃しなく♪

ちなみに、きゃりーぱみゅぱみゅは、声の出演はしてません。

歌も歌ってません。

持ち歌が採用されたということです。

勇気をもらえるセリフ

「恐怖に負けて夢をあきらめるな。どん底に落ちるのも悪くはない!もう行く先はひとつしかない!上にあがるだけ!」

これって、公開されているのが3月の終わりなので、時期的にたぶん学生さんだったら、受験に失敗して人もいるだろうし、サラリーマンだったら、いまいち実績が上がらずにいわゆる「左遷」して、転勤なんていう人もいますよね。きっと…。

そんな人たちが見たら、涙腺が崩壊します。

そして、心に火が着くでしょう。

勇気をもらえます!

誰が、どんなシチュエーションで言うセリフかは観てのお楽しみです!(^.^)。

 

深読みタイム

タレントと事務所の関係

ムーンは途中、若干、ブラックな性格なんですね。

最終オーディションに残ったメンバーそれぞれに、独自の観点からキャラを変更するように指示を出します。

今まで、自分のスタイルを貫いてきたそれぞれは、納得がゆかずもしぶしぶムーンにいわれた通りに従うもの、納得できずに一度は反発するも、結局、戻ってくるものがいるのですが…。

2017年は、日本では売れっ子の芸能人が次々と事務所と軋轢があって、引退表明。

細川茂樹、清水文香、山本裕典などなど。(敬称略)

他にも、だれだれが、有力事務所の圧力で、干されたなど、真偽の程は定かではないもののタレントと事務所の関係性はしばしばゴシップネタとなっています。

これは海の向こうも同じような感じなんでしょう。

使う側と使われる側の闇の部分を描いているのでしょうね。

時期的に偶然だとは思いますが、あまりにもタイミングが合いすぎですね(^_^;)。

 

自然災害の被害にあった方々へのメッセージ

※ネタバレ注意

資金提供をお願いしている大金持ちの大御所の歌手「ナナ・ヌードルマン」にオーデションを少しでも良い演出をしようと、大きな水槽を劇場に設営したムーンであったが、思わぬ来場者が原因で、水槽が破損して、大量の水があふれ出し、オーディションを受けていたメンバーも、劇場もろともすべてが流されてしまい、残ったものは崩壊した劇場の残骸…。

大量の水に飲み込まれてもがく面々と残された残骸を見て、思うのは。。。

日本人なら、そう、2011年3月11日の東日本大震災のあの悲惨な光景。

また、世界に目を向けても…

2011年 タイはバンコクで、大型台風の影響で、川が氾濫し、冠水被害が発生

2013年 フィリピンを襲ったスーパー台風「ヨランダ」の影響で死者1,000人以上などの被害

他にも、日本では大きく報道されなくても、水による災害は世界各地で発生している。

被害を受けた地域では、水の恐怖を体験し、すべてを奪われるも、残ったものが復興に向け、頑張っている状況といまだ、不自由な生活をしている人が大勢いるわけです。

 

ムーンがすべてを失って、どん底に堕ちながらも、再び前を向き行動する様は、こういったつらい状況にあった人たちへの熱いメッセージといえます。

そして、さらに深く読込んでゆくと、こういった被害が、多くが異常気象に起因します。

文明が発展することで、便利な暮らしと引き換えに環境が破壊されることによって起きているは明らかです。

地震に関しては、若干ニュアンスは違いますが、原発事故に絡めると、文明が発展しすぎることのアンチテーゼは共通です。

直接は訴えていないものの「環境」への警鐘を鳴らしているメッセージも含まれているでしょう。

 

まとめ

この映画の登場人物はすべて動物ということで、動きがかわゆく、コミカルなので、小さなお子さんにとっても喜ばれる作品です。

また、上記のような高尚なメッセージも含まれていますので、小さなお子何にも潜在的に伝わるでしょう。

そして、世間の荒波にもまれている「大人」たちにも、明日から、いや、い終わった瞬間に、一歩前に踏み出す勇気をもらえるおすすめの映画です。

是非ご覧ください。

 

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